GRスープラのオイル交換待ち時間を利用して、GRヤリス RZ ハイパフォーマンス(8AT)に試乗しました。
新色の「プレシャスメタル」をまとった実車は、写真以上に質感が高く、光の当たり方で印象が変わる深みのあるカラーでした。
🔹GOODポイント
- 8ATの変速スピード
ZF製の8AT(スープラ)ほどの鋭さはないものの、国産車としてはかなり優秀。変速ショックも小さく、スポーツ走行でも不満は少ないレベル。 - 304PS+軽量ボディによる鋭い加速
トルクの立ち上がりが早く、ワインディングでは気持ちよく回る。軽さが活きていて、レスポンスの良い走りが楽しめます。 - 乗り心地の改善
先代に比べて明らかにコンフォート寄りになりました。ただし突き上げ感は依然として残るため、私ならKW製車高調に交換したいところ。 - 低い着座位置
このポジションは大きな進化点。ドライバーをしっかり包み込み、「スポーツカーに乗っている」感覚が強まっています。先代の“普通車感”は解消。 - 集中できるインテリア
運転に専念できるすっきりしたインパネ構成。ただしラグジュアリー感は皆無なので、好みは分かれそうです。
🔸気になるポイント
- アクセルレスポンス
一呼吸置くような制御で、リニア感に欠ける印象。スロットルコントローラーの導入で改善できそう。 - ロードノイズの大きさ
遮音材が少ないことやタイヤ特性も影響していると思われます。長距離ではやや疲れを感じるレベル。 - ATシフトノブの質感
デザイン・素材ともに少しチープ。せっかくの特別グレードなので、もう少しプレミアム感が欲しいところです。
💬 総評
走り好きやモータースポーツ志向のドライバーには間違いなく刺さる一台。
パワーと軽さ、AWDの安定性を味わえる貴重な存在です。
ただし、長距離ツーリング志向の方にはやや不向き。
ロードノイズや突き上げの強さが、長時間の運転では確実に疲労を蓄積させます。
購入を検討される方は、ぜひ試乗してご自身の趣向と一致するか
確認されることをお勧めします。
